恋の予兆
ドリーム小説
僕はデンデ。Mr.ポポとピッコロさんと3人で神殿に暮らしています。そんな僕ら生活に欠かせない存在がいます。......それは。この地球に住む女性です。
名前は、「」さんです。彼女は週に3回神殿に来てはピッコロさんと稽古をして体を鍛えています。
そして今週3回目となり、午後1時。彼女が現れます。
……悟飯さんと一緒に。
「お待たせー、デンデ!ポポ!」
「いらっしゃい、さん、悟飯さんもいつもご苦労様です」
「あはは。大丈夫ですよ」
悟飯さんは苦笑しながら後ろ頭を掻いています。舞空術の使えないさんは、いつもこうして悟飯さんに「お姫様抱っこ」をされながら来るのです。
そしてその度に、僕の後ろでピッコロさんの痛い視線と殺気が悟飯さんに向けるため、僕にも被害を受けます。…………慣れましたが、相変わらず痛い。
「さん。お昼はもう済みましたか?」
「ん?そういえば、学校の課題に夢中し過ぎて何も食べてないや」
あっちゃ〜と言いながら頬を掻く仕草に可愛いと思いながら僕はポポに食事の用意をしてもらう様アイコンタクトをする。僕の言いたいことが分かったポポに食事の用意をしてもらう様アイコンタクトをする。僕の言いたいことが分かったポポはすぐに神殿の中に入って支度を始める。
「では、修行が始まる前にお食事をしてください。空腹のまま稽古をしても体力が持ちませんでしょ?」
「ごめんね、デンデさん。色々お世話になっちゃって」
「大丈夫ですよ。悟飯さんはいかがです?」
「ん〜。僕はいいよ。家に帰ったらやらなきゃいけないことがあるから」
「そうですか……。では、また都合が開いた時しましょうね」
「ありがとうございます。じゃ、ちゃん。後で迎えに行くね」
「うん。ありがとう、悟飯君」
笑顔で別れる二人をボーっと眺めると、いきなり目の前にポポが現れたため、僕は激しく驚いて尻餅をついて隔絶が悪いまま言う。
「み、Mr.ポポ!?普通に現れてください、普通に」
「食事。できました。。神様。こちらに」
ポポの言われた通り神殿の中へ入ると、テーブルには出来立ての食事が並べられていて、それをみたさんは感涙を上げる。
「美味しそう!でも、どうやって短時間でこんなに出来るの?」
そう。女性の胃袋ではそうとう入りきれないほどの量。
それをMr.ポポに問うが、ポポ曰く「それは秘密」と可愛らしく言いながら謎は明かされなかった。
そして彼女は、ポポが作った料理を食べ初めてまた感激の声を上げた。
「やっぱり美味しい〜!ポポさん、これお店でも出せますよ!?絶対ポポさんのお店が出来たら、私常連客として毎日食べます」
「Mr.ポポ。そんな面倒くさいこと。しない」
笑いながら食べるさんの顔を見て、僕は不思議に思った。
(どうしてさんは、こんなにいい表情で………美味しそうな顔をするんだろう)
僕の視線に気付いたさんは、キョトンとした表情で僕を見下ろして、どうしたの?といいそうな顔をする。……あぁ〜。口元に食べかすが付いてるや。
そんな事を考えているうちに、体がふわりと浮いた。何事かと思えば、さんの膝の上に乗せられ、向かい合わせとなる体制になっていた。
「な……!?」
「どうしたの?デンデさん?さっきからボーっとして……」
「え、その……う、動かないで下さいね」
膝を立ち上がらせて僕は彼女の口元のかすをパクッと食べて取る。……これはブルマさんから借りた本(漫画というもの)で見たのを実践しただけ。
その行動に驚いたさんの顔が赤面し困ったような表情に心臓が高鳴り、僕も赤くなってしまった。
嗚呼。可愛い顔……。
本来。ナメック星人は恋愛感情を持たない。
そんな星に生まれた僕に、初めて《恋》という素晴らしい感情を覚えたのです。
しかし、それに気付くのは、ちょっと先のお話です。
END.