『初詣』
ドリー夢小説
元旦。新しい年を迎えたこの日。私はトランクス君と初詣に行く予定です。
「〜。トランクス君が来るんじゃない?」
「ねぇ、お母さん。この髪型大丈夫かな?」
普段使わない和室で桃色の桜と白がマッチした振り袖と、それに合った髪型で30分ほど掛かった中、お母さんが戸を開けてきたので私は見立ててもらうことにした。
「ん〜そうね……。髪に何か飾り付けた方が良いわね。私の簪(かんざし)を貸してあげるわ」
「簪??」
「昔の女性が付けていた髪飾りよ?あの簪なら、あんたにも似合う筈よ」
お母さんは自信満々で言い中に入り、タンスの中から縦長の小さな箱を取り出し私の前に立って蓋を開ける。中には赤い玉が艶やかな簪が入っていた。
「キレイだね」
「さ。付けてあげるから、暫くじっとしてなさい」
お母さんは手慣れた手つきで私の髪に簪を挿す。私は鏡の前に立って自分を見ると、前より少し良くなっていた。
「凄い……簪挿しただけなのに」
「雰囲気が違うでしょ?」
ピンポーン
「あら。やっと来たわよ?お母さんが出ようか?」
「大丈夫!私が出るから」
私は急いで玄関へ向かいドアを開けると、彼は微笑みながら私に言う。
「あけましておめでとう。」
「トランクス君……明けましておめでとう!」
「………綺麗だね。」
「えへへ……そう、かな?」
「うん。凄く見違えた……///」
新年早々ラブラブモード。の庭で雪の上に座っている愛犬・ラッシーは間に入ることなく足で首を掻いていた。
「お参り、何願うの?」
「秘密だょ!そういうトランクス君はどうなの〜?」
クスクス笑いながら歩いていると、トランクス君はサラッとあっさり答える。
「俺は、今年もと一緒にいられるように願うつもりだ」
///////////////っ!!?
「あれ?顔赤い」
「と……トランクス君がいけないの!」
「何か行ったっけ?」
「誤魔化さないでよ〜!」
確信犯なんだから!
……でもね。
私も、トランクス君と一緒。今年もラブラブでいられるように願うの。
End